「努力は必ず報われると人生をもって証明します」AKB第3回総選挙での高橋みなみさんの言葉です。エンターテイメントとは言え思わず拍手したくなる若者の力強い言葉です。
2カ月遅れで開幕した今年のNPBですが、努力が実り躍進している選手がいます。そう広島カープの堂林選手です。歴戦のツバメ党の私ですが同時に野球ファンでもあり、党派を超えて応援したい物語を感じる選手がいます。その一人が堂林選手です。
高校時代はエースで4番の二刀流。夏の甲子園で優勝しています。2010年のドラフト3位でカープに入団。3年目には144試合全てに出場し14本塁打を打ちコイのプリンスと一躍人気者になります。しかしその後は成績が低迷し、カープ3連覇の時も華々しく活躍する同僚、後輩の影に隠れ1軍に定着できず、オフの優勝祝賀旅行にも参加しませんでした。昨年までの直近5年間の本塁打は3本。さぞかし悔しかったことでしょう。逆境のど真ん中です。私もこのまま終わってしまう選手なのかなと思っていたのですが、復活を期しベテランの新井選手や後輩の鈴木選手にまで教えをもらったそうです。プロ野球の世界では年齢の差は大きくなかなか後輩に教えてもらうことはないそうです。そんななりふり構わぬ努力が実り現在打率.367本塁打7本で堂々のセリーグ首位打者です。
仕事でお世話になっている昔高校野球で鳴らしたカープファンK氏に聞いたところ「やっと目覚めましたね。期待してました。これまで守備がダメで打撃にも影響してましたが、守備が安定したのが良かったですね。いや楽しみです」と熱いお話しを頂きました。
元バッファローズで通算404本塁打の中村氏も打撃一流の選手は必ず守備も上手いと言ってます。
まだシーズンは長いですが本人の発言を聞いても気の緩みはなく、何とかシーズンを通して活躍し一流の仲間入りをして欲しいと思います。
努力が大事か結果が全てか。難しい問いです。人生とは何かに通じる私達の永遠の命題です。ただ思うのですが、いきなり結果を出す天才もいますが、私達が知らないだけできっとその天才も影では血の滲むような努力をしているのでしょう。努力する姿があるからこそ感動の物語も生まれます。
こう考えると自分に足りないものが明確になります。
堂林選手の活躍に勇気を貰っています。