半百

半百と言う言葉があります。

葛飾北斎が自分の描いた絵は50歳までは全くダメ。70歳を過ぎてからはやっと見れるものになったといったことを記していますがそこに出ています。半百はつまり50歳のことです。古来からの日本語は面白く美しいですね。が、本題とそれます。日本語の話ではありません。

毎日様々な出来事に翻弄され、自分の足で立ち上がったと思ってもまたグルグルと渦に巻き込まれるばかりですが、時としてやって来るチャンスはしっかりと掴まなければなりません。

歴史をたどれば信長には桶狭間の戦いがあり、秀吉には墨俣一夜城があります。この二つは結果的にチャンスを掴んだと言えますが同時に大ピンチでもありました。時に信長26歳、秀吉29歳の出来事です。自分の命を的にしてチャンスを掴み取ったわけです。30歳に満たずして不屈の精神力と絶大なる行動力です。彼らの人間的な凄みは他を圧するものが有ったのでしょう。人はここで自分の年齢と重ね合わせ戦慄しなければなりません。例えばあと3年でそうなれるの?もう10年も過ぎてますがと言った具合です。

さて自分です。でもがっかりする必要はありません。冒頭の通り葛飾北斎は70歳からの開花宣言です。富嶽三十六景も70歳を越えてからの作品だそうです。不屈や絶大までいかなくても一所懸命をやりきりましょう。

「なあ、まだ間に合うと思わないか」以前見たドラマの台詞です。信長、秀吉、北斎の例えはその域に達することはさすがに無理としても全ての人のエールになり得ると思います。