ティンターデビュー!

ブログをご覧のみなさまこんにちは!

PORTER'S PAINTS SHOPの渡辺です。

近頃肌寒い日が続くようになりましたね。

ついに秋の訪れを本格的に感じられるようになりました。

みなさま風邪などひかれませんよう、ご自愛くださいね。

さて、そんな温度差が激しい毎日ですが、まだまだ新人の私に温度差など関係がないほど毎日熱くお仕事をしております!

10月に入ってから、ついに調色の業務にデビューしました!

ペイントのご注文が入ると一色一色”レシピ”に基づいて色の元となる顔料と、色のベースとなるテクスチャーを混ぜ、色を作る作業をします。

これが調色作業です。

この調色作業をするスタッフをティンターといいます。

私はそのティンターの卵なのです。

私の師匠はその道6年の大ベテラン。

たくさんの段階を踏むティンター業において驚きのスピードと正確さで色を作っていきますが、私はミスもすることもあれば、こなせる量も少ないです。

しかしこの作業、とっても楽しく、お客様のお部屋や様々な商業施設などを彩るペイントの色を作り送り出すことに大きな喜びとわくわく感を感じられます。

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師匠の鈴木さんが撮ってくれた今日のひとこま。

ペイントまみれのティントルームで、こうして一缶一缶手作業で色を混ぜています。

作った色はすべてチップという手のひらサイズの厚紙に色を取り、乾かし、情報を書いて保存しています。

例えば2年前にペイントしたお客様が再度同じ色をご注文されるときはそのチップを元に同じ色になるように調色をします。

天然素材を使っているので色のブレが生じますが、このチップの管理によって色ブレ関係なく、同じ色をお届けすることができるのです。

この手作業や丁寧なオシゴトがポーターズペイントのこだわりのひとつでもあります。

ティンター業務もまだまだ慣れず、できないことが多いですが徐々にできることを増やしより多くのお客様の元にペイントを届けられるよう一人前になれるよう努めていきます!

工房の様子が気になられる方、ぜひ工房案内やワークショップ等を行っていますので、お気軽にご連絡くださいね。

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さて、少々間が空いてしまいましたが久々のカラーコーディネート検定合格への道!をお届けします!

今日のテーマは【色とはなんだろう】です。

かなり根本的かつ若干難しいお話しにもなるかと思いますがぜひお付き合いください。

まず、私たちが普段何気なく見ている『色』

当たり前のように物体に色付いているようですが、実は私たちは『光』を見ているのです。

太陽や電球などから物体に届いた光を物体は吸収せず反射させます。

この反射した光の色を私たちは見ているのだそうです。

例えばリンゴの赤は、リンゴを照らす光をリンゴが反射し、その反射した光を私たちは赤と認識するのです。

ではどのように赤と認識するのでしょうか。

そのメカニズムは『視神経』と関係しています。

私たちの眼の網膜の奥には、大きく分けて2つの細胞があります。

桿体細胞と錐体細胞です。

桿体細胞は色を見分けることができません。

錐体細胞は色を見分けることができます。

錐体細胞には赤・青・緑の3色を感じることができる物質が含まれています。

この物質が受ける光の刺激の割合によって色を識別する、といった構造ということなんですね。

このように錐体細胞の働きによって、私たちは色を見ることができるのです。

桿体細胞の働きについてはまた次回。

私たち人間はこのような構造で、生理現象として視覚が機能していますが、例えば昆虫には、赤い色を見ることができないものや、紫外線が見えるものがいます。

鳥は錐体を4種類持っており、人間よりも色を識別する能力が高いと考えられています。

逆に、犬や猫は錐体を2種類しか持っていないため、人間と比べると色を識別する能力は低いと言われています。

生き物それぞれに必要な機能なのでしょうしそう考えると眼と光、そして色の関係性というものは奥深いなあと神秘的にも感じられます。

カラーコーディネーターの勉強を通じてこんなことも学べることは私にとってとても刺激的です。

さて今日はこの辺で。

本日もお読みいただきありがとうございました。