みなさまこんにちは。
季節は秋がすき、PORTER'S PATINTS SHOPの渡辺です。
早いものでもう9月に入りましたね。
私事ながら誕生月であり、大好きな秋の足音が聞こえ始める大好きな月です。
気づけば入社して1か月が経ち、できることも徐々に増えてきております。
前職ではアパレルで店長をしていたため、なんでもできなければいけない、という考え方が根付いているからか、今はまだまだできないことだらけの自分にもどかしさや不甲斐なさを感じることもしばしばです。
しかし優しい先輩方に「今できることを丁寧に」という言葉をいつもかけていただけてるおかげで、まずは目の前のことに全力で取り組もう、という心もちになっています。
さて奮闘記ということで、最近の成長といえば、ワークショップを次回から一人で担当させていただくという点と、ティンターという調色作業に本格的に入った点の2点です。
まず先日のワークショップの様子をご紹介しましょう。
3組のお客様をお迎えし満席で開催いたしました。
写真は最後、一面の壁を塗っていただいている様子です。
800回以上塗り重ねられた壁は若干塗りづらくなっておりますが、みなさま真剣なまなざしで塗っていただいてました。
3組のうちの1組のご夫婦は、岐阜に別荘をお持ちとのことでそちらに塗るペイントをご検討いただいておりました。
4月まで3年間岐阜に住んでいたこともあり勝手に親近感をいだきつつお話しさせていただきましたが、とても穏やかなおふたりでワークショップ中も和気あいあいと楽しそうにされていました。
岐阜のおうちの壁もおふたりで楽しく塗られている姿が目に浮かびます。
ぜひお酒を飲みながら、お茶などしながら楽しんで塗ってみてくださいね。
3組のみなさまご参加ありがとうございました。
次回はわたくし渡辺が一人でワークショップを担当させていただきます。
ご参加のみなさまどうぞよろしくお願いいたします!
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さて、続いてティンターのおしごとについて。
ティンターとはPORTER'S PAINTSには欠かせない、色を作る専門のスタッフのことを言います。
現在わたしは一人前のティンターになるべく奮闘しております!
先週あたりから一連の流れを一人でやらせていただくようになり、緊張の面持ちです。
20種類以上あるテクスチャーに、16種類の顔料を入れて混ぜる。
単純な作業に思えると思いますが、その色の豊富さや、自然由来の顔料ということで標準とする色と時々合わないこともあればそれを見逃さず微調整したり。
はたまた30kgほどあるテクスチャーのバケツを自力で運び、混ぜるのも機械ではなく人の手で行う、などなどなかなか厳しくもこだわりのある作り方をしています。
今日は色を混ぜている場面をご紹介しましょう。
まず顔料を入れて(しっかり目盛りを合わせてレシピ通りの量を入れます)
混ぜます!(色むらが残らないようにしっかりと)
ちなみにこちらは、WHITE PEPPER(白こしょう)という色です。
優しいベージュですが、黄色寄りの茶色と黒が少量入っています。
単純に白と茶色だけでできているのではないのです。
ここがPORTER'S PAINTSの奥深いところで、微妙かつ絶妙な量で目には見えない色が入ることにより、壁の色と自然や家具が馴染み、居心地の良いお部屋にすることができるのだそうです。
私はまだまだですが、ベテランティンターですとこの少量の顔料が足りない、多いなども完成した色を見るだけでジャッジすることができます。。
驚きですよね。
まだまだティンター駆け出しですが、一つひとつの作業を丁寧に行い、心をこめてみなさまの元へペイントをお届けできるよう努めてまいります。
平日の個別相談、土曜日のワークショップでも工房をご案内しております。
ぜひティンターのお仕事を見学しにいらしてくださいね。
それでは今日はここまで。
今回もお付き合いありがとうございました。