2016年2月

皆さんこんにちは。
伝統文化萌えカラーコーディネーター安田です。

ゆっくりですが春の到来を感じられまる今日この頃。
春といえば多くの草花を目にすることができる季節です。
部屋の中で季節を感じる方法として、「季節の花を飾る」という方法がありますね。

春の草花といえば、桜、菜の花、水仙、沈丁花、鈴蘭などなど。
色相は黄~赤が中心で、
明度は高く(明るく)
彩度は低め(淡い)
という色が多い印象です。

Sakura


そんな花が映える壁はどんな色でしょうか。
コーディネートの考え方の一例をあげてみたいと思います。

1、地と図 ~何を見せたいか~
色の考え方で、「地と図」という考え方があります。
部屋に花を飾る場合は「地=壁、図=花」となります。

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つまり、花(図)を際立たせるための壁(地)の色を考察します。

2、類似・対照 ~どう見せるか~
花を際立たせるための方法として、「類似・対照」が使えます。
・ 色相の類似・対照:近い色相で配色する。対照的な色相で配色する。

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<近い色相でのコーディネート例>

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・トーンの類似・対照:近いトーンで配色する。対照的なトーンで配色する。

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<対照的なトーンでのコーディネート例>

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今回の考え方は、ごくごく一例ですが、
他にも繊細な花の映える色を多く取り揃えております。

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ポーターズペイントの壁を背景に花を飾り、生活に季節を取り込んでみてはいかがでしょうか。

では。


皆さんこんにちは。
伝統文化萌えカラーコーディネーター安田です。

「襲の色目」をご存知でしょうか?
「かさねのいろめ」と読みます。

平安時代より、服飾の表地と裏地に配された、日本独自の配色方法です。
そこには季節の景色が織り込まれ、日本人の山川草木に向ける細やかな感性が宿っています。

さて、本日お弁当を包んでいたいつもの卵柄の風呂敷がなく、
慌てていたところ、妻が引き出しから出してくれたのがこれでした。

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おお!こんな素敵な風呂敷がうちにあったのね!
と思わずうっとりしてしまいました。

色の組み合わせは、「花山吹(はなやまぶき)」。
浅紅に黄の組み合わせです。まさに春の訪れを感じさせる配色ですね。

結び目はその2色がまじり合って、一層、春です!

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季節の風物を自分の身の回りに配して楽しむのは、
自然と共生してきた日本人ならではと言ってもいいですね。

壁の色を変えていくという方法はもちろんですが、
まずはもっと身近なところにある季節の色、配色のヒントを探ってみてもいいものです。

空間の色を決めていくときには、
壁の色の他にも、
家具、窓廻りのカーテンやブラインド、床、の「色」と、
それらの「質感」が大変重要になります。

今日の風呂敷の色を、
そのまま壁に塗っても、いい空間にはならないでしょう。
「花山吹」が風呂敷のさらっとした肌触りとともにあって、
総合的に「心地よい」のです。

空間に点在する諸要素、その全てを総合的に考えてこそ、
壁の色が引き立つのです。

では。

こんにちは、PORTER'SPAINTS Tinterのスズキです。
株式会社NENGOには"ほのぼの事業部”という事業部がありまして社員の疲れをいやしてくれる動物たちが所属しています。昨日はだいぶ勤務にも慣れた文鳥のヒナたろ~君が出社。ピチピチと心地よい歌声で私たちをいやしてくれます。姿もつるっとコロンともちっとしていてとっても癒し、、そして何よりくちばしの色がとてもキレイ。ヒナたろ~君の真っ白なボディにとっても映える色。サーモンピンクとも違う、、茜色っていうのかな、、??
PORTER'S PAINTSの既存色にもない色なので、次回、上品かつしっかりとした発色のピンクオレンジを求められたお客様には【HINATARO-】という色をオリジナルで調合するかもしれません。
写真はヒナたろ~君。鳥かごにかかっている文鳥の手ぬぐいと一緒にぱしゃり。

Hina


〇スズキ ハナエ〇

ちょっと自宅からはアクセスが良くないけれど、わざわざお邪魔したい場所をみなさんはお持ちですか?
私のちょっとしたお気に入り場所が天王洲アイルにあります。

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約1200種類という顔料を取り揃えは、世界各地の土から、そして鉱物から。ポーターズペイントも自然由来の顔料を使用しており、顔料の元となっている石を目にすることはとても貴重な機会となりました。

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顔料以外にも、膠、和紙、刷毛や道具の取り揃えは日本一を誇るとのこと。これだけ聞くと大きな画材店となんら変わらないのでは?と思いますが、現役で活躍されているスタッフの方からの商品説明や、商品の多くは試してから購入出来る点に、わざわざ足を運んででも行きたい場所となっております。

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ポーターズペイントも決して都心のアクセスよい場所にはございませんが、わざわざ足を運んで頂けているようなショールームとして、これからも日々改善をしてまいりたいと思っております。空間のカラーコーディネートのご相談、お待ちしております。
ポーターズペイント 中込

皆さんこんにちは。
伝統文化萌えカラーコーディネーター安田です。

皆様、色に対するこだわりはお持ちでしょうか?
そしてそのこだわりが反映された色は、本当に空間を豊かにしてくれているでしょうか?

先日、会社でお客様の対応をした際、
こんなことを仰ってました。

「無難な色は嫌だ。」と。

沢山の想い出の詰まった家具(ミッドセンチュリーやアールヌーヴォー)を持っておられ、
それを新居に飾りたいというご希望をもちつつも、
壁も決して妥協したくない、という強い意思でした。

私たちがカラーコンサルティングを受ける際、
こうしたお客様の強いご要望が前面に出てくることがよくあります。
色のことをこだわればこだわるほど、です。
それは大変素敵なことで、
私たちはその想いを後押ししたいと思います。

一方で、
その「想い」や「こだわり」は、
本当にその空間のポテンシャルを引き出してくれるかどうか、
それをしっかりと客観的にジャッジしていきます。

「無難な色」とは、何を以て無難なのか。
そこには、
空間やライフスタイルを『考え抜いたかどうか』がポイントになります。

例えば白、淡いグレー、それは一見どこにでもある色のように見えますね。

しかし、その白や淡いグレーが、
多角的に、様々な切り口で空間を考えた結果導きだされたものであれば、
それは「無難」なのではなく、
空間を最も豊かにしてくれる「ベストな色」となります。


<「尾道の家」。壁面はSTONE PAINT COARSE のSHELLGREY。グレーだからこその美しさがあり、背景色として、空間全体を柔らかく包み、家具を引き立てている。>

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それを、「白やグレーは無難だから」と決めつけて、
考察なしに少し変わった色を加えたりすると、
かえって壁が主張しすぎたり、
置きたかった家具が合わなかったりと、
本末転倒なカラープランになってしまうのです。

こだわりを持つことは、愛着へと繋がる大切な要素です。
ただそれが空間のポテンシャルを狭めるものであれば、
私たちが客観的に軌道修正し、ポテンシャルを最大限引き出せるよう、
アドバイスをさせていただきます。