先日遊びに来ていた孫が夕飯を食べながらウクライナとか戦争などと急に言い出し、そこで一体何が起きているのかと質問して来ました。
社会情勢を説明するのは難しいですね。自分が大体でしか理解していないことを言葉にして、春から小学生になる孫に分かりやすく説明するのはかなり困難です。 しかし、孫が世界に目を向けることはそれ自体は願ってもないことで、ここは腕の見せ所です。私の僅かな世界情勢知識を総動員し聞きかじりの識者の見解も必死に思いだしながら頑張って説明しました。
全く上手く説明出来なかったのですが伝えたかったことは
1. 戦争は常に自衛を大義名分として始まる。この戦争はまさにその一つの例となってしまった。
2. これまでいくつもの戦争のニュースを聞いて来たが、その中でもこの戦争は特に注意を引くがその理由がよく分からない。 現代の欧州で起きた20世紀的な戦争だからだろうか。
3. 冷戦後のアメリカを中心とする世界秩序が機能しなくなり西洋文明、ユーラシア文明、アジア文明の3つの文明の衝突の時代となりつつある。この戦争はその流れのなかで始まったと捉えるべきで、私達日本は地理的にはアジアに位置するがどの文明に軸を持つのか、または違う道を選択するのか考えなければならない。
4. 20世紀は戦争の世紀と言われ2度の世界大戦を始めとして、地球上に戦争のない日はなかった。しかし、21世紀の現在では武力で領土を拡大することは私達人類が目指す世界とは真逆であるといった考えを世界中の人々が共有することになった。
5. しかもSNSの発展によりそごで何が起きているのかがリアルタイムで世界に発信されるため領土的野心といった人類の命題に背く戦争は世界の全ての人に監視されることになり常識的にはあり得なくなった。
ただし、SNSの発展は逆にフェイクニュースを生み出していて私達は自分の頭でより物事を考えなければならない時代になった。
6. 誤った指導者を選ぶことは国を間違った方向に進めることになる。これを防ぐためには選挙で1票を投じることから始まる。たがらこそまずは選挙に必ず行かなければならない。
7. 言論の自由が許される民主主義こそが大切である。
8. 自分自身で考えるために日本でそして世界で起きていることには常に目を向けていなければならない。
9. 戦争が産み出すものは悲しみと憎しみの連鎖でしかなく、戦争は外交の延長線上にあるなどと言うが少なくとも現代では戦争で解決できるものは結局は何もなくなった。
になるのですが全く伝わらなかったと思います。頑張って修行します。
孫といつまでも楽しく過ごせますように。