新オフィスのカラーコンセプト

こんにちは。山口です。
ついにNENGOは溝の口駅近くの新オフィスに、
PORTER'S PAINTS JAPANは世田谷の玉堤に移転しました。

新オフィス:神奈川県川崎市高津区溝口2-15-1-3F
PORTER'S PAINTS JAPAN:東京都世田谷区玉堤2-15-8(google map)

PORTER'S PAINTS JAPANは目黒家具通りからも近くなりましたので、
二子玉川駅からはバスにはなりますが、ぜひお気軽にお越し頂けたらと思います。
また家具屋さんのスタンダードトレードさんの近くでもあります。

さて、今回は玉堤ではなく、NENGO本社のオフィスのペイントやカラーについて、
どのように決めたのかをここではご紹介させていただきます。

新オフィスはもちろんすべて石膏ボードや既存のコンクリートの上から塗装をしました。
またスタッフみなで作り上げようということで、ペイントは地域やお客様からのご協力も得て、全員でペイントしました。もちろん必要な個所は職人さんにもお願いしました。

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NENGOにはミッション↓があります。それを芯において色決めしました。
気候、風土、歴史、文化をいかし、『らしさデザイン』をすることで
“住みたい” “遊びたい” “働きたい”街をつくります。

また、ポーターズペイントの色の特徴↓や質感もふんだん取り入れました。
『控えめで多弁な色を多く揃える』 『目をひく大人しい色を多く揃える』

NENGO本社は2Fと3Fにも分かれている為、設計さんとの話でも上下階で別空間を作りましょうということにもなりました。

そこで、今回のテーマは『対話を促す場』としました。
人同士の対話、自分自身と交わす対話、自然との対話、時間との対話です。

お客様を迎える3Fや会議室は対話を促す=リラックスできる色彩計画を、
オフィスやスタッフが使用する箇所は仕事がはかどる=集中力、アイディアが生まれるように建物に緊張と静養のバランスがあり、静であると同時に動で元気づける効果をもたらすようにしました。

・気候からは、光と影のデリケートなコントラスを体感できるテクスチャーや色の濃さを、
 また顔料構成から色を決めました。
・風土からは、近くの二ケ領用水は江戸の民の生活用水として400年前からあったので、 
 時間軸に想いをはせるカラー、日本の伝統色をセレクト。
・歴史からは、あの岡本太郎の誕生の地であると共に、日本の原風景を読み取っていた
 リスペクトを込め、岡本太郎さんが使っていた赤を再現し、一部に塗装しています。
・文化からは、日本人の繊細な色彩感覚やその遊び使いを取り入れました。

とくに色はとてもパワーがあるものですので、
例えばスタッフが最初や最後にはいる更衣室はエネルギーを与えるオレンジにしたり、
2Fはブルーで集中力を高める色を使ったり、色の心理的効果の実験の場にもしました。

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これからこの空間がどのようにNENGOスタッフやお客様と混じり合い、どんなものが生まれるのか楽しみです。ぜひお近くにお越しの際は、お気軽にお越し頂けると幸いです。