それはもう流行りません

いつの頃だったでしょうか。ずいぶん昔の話になります。まだ日本で100円のものが100円で買えた時代、アメリカに一人旅をした時のことです。

夕食でメニューの金額と実際の請求金額が違い「おかしいぞ」と訴えましたがアメリカ人は日本語が理解出来ないらしく、泣き寝入りするしかない私は虚しく旅を続けました。でも今なら分かります。それが消費税だった訳です。今日は9月25日。ここは日本です。消費税。やはり上がるのですね。ガーン。

私の母の実家は西那須にあります。みちのくの入口です。山と田圃に囲まれた小さな美しい町ですが、この35年程前から道路網が整備され田圃の真ん中に惚れ惚れする程立派な、ただし車も人も滅多に通らない道路が何本も作られました。

これはよく聞く無駄な公共事業ではないか。そんな疑問を持ちつつもアメリカ旅行の時とは違い言葉は通じるものの訴える相手がいないまま、おかげ様で国の借金は1000兆円に達し消費税が10%になりました。こんなことになるなら誰もそんな道路はいらなかったはずです。でも後の祭り。票欲しさの政治家のばら撒きに躍らされました。目先のモノに勝てないのが人の本質なのでしょう。痛恨の極みです。

10%で喜ぶのは8%に据え置かれ、お客の増加が見込まれるフードデリバリー屋さんぐらいでしょうか。それでもデリバリー業界に新たにファミリーレストラン等新規業者が参入してシェアの取り合いになるのでしょうね。人口減少も重なりあらゆる業界で大競争時代に突入です。ワクワクします。でもどんなことも突き詰めればそれはそれだけのことです。何が起きても不思議と朝は知らん顔してやって来ます。人間も所詮は大自然の一部。冒険を楽しみましょう。明日という未知の世界に帆をいっぱいに広げて正々堂々進んで行きましょう。

でも一つだけ。これからはもう少し考えましょう。ホモ・サピエンスは賢い人という意味だそうです。後世へのツケの先送りはもう流行りません。