良問二題

「これはまた良いテスト問題だな」勉強があんまりの私が、そんなことを思う日が来るなどとは思ってもいませんでしたが、ここ最近出会ってしまったのです。しかも二問も。(私が受けたテストではありませんが)

①あなたの今までの人生に名前をつけるとしたら何とつけますか。また、その理由を三十字以上、四十字以内で答えなさい。

日能研電車広告 横浜隼人中学入試問題より

②日本の歴史の転換点である1600年、1868年、1945年の中でどの年が最も重要だと考えますか。日本の政治、社会、文化に変革を与えた影響という観点からその理由を述べよ。また、他の二つの年の重要性についても論述せよ。 所要時間50分 字数制限なし。

佐藤智恵さん著「ハーバード日本史教室」より(ハーバード大学日本史定期試験)

いかがでしょうか。①は中学入試。つまり小学生への問いです。驚きです。どのような解答が寄せられたのか気になりますが、同時にこの問題を考え出題した先生の思いとそれを良しとする学校の懐の深さに敬服します。多分とても良い学校なのだろうと想像します。

②はまた凄い問題です。年表や公式などどこかに飛んで行ってしまう「あなたの考えはいかに?」をケレン味なく求めてきている問いです。

二問に共通するのは解答者側はハッタリやごまかしが通用しないこと、出題者側は本質を知る深い造詣がないと出せない問題ということですね。

これから秋の夜長、この二問私なりに考えてみたいと思います。