ペイントとニット~前編

  

  こんにちは。スタッフ藁谷です。

  ここ最近の秋雨前線から一変、ようやく従来の秋らしい気候に戻ってきましたね。
  朝晩だけでなく、日中もグッと気温が下がり、私も慌てて秋冬の装いに切り替えている
  ところです。
  
  さて、前回のブログでお伝えしました通り、今回のブログのテーマは「ペイントとニット」。
  なぜこのテーマを挙げたかというと、私達の取り扱うプロダクトの中に、”フレンチウォッシュ”
  というペイントの手法があります。
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  まずはベースをペイントした上に、更に相性の良い色をペイントし、
  乾く前にムスリンという薄いガーゼで叩いていきます。
  そのことによって、2色のペイントが壁の上で混ざり合うかのような、
  シックで深みのある壁を表現出来る手法です。
  
  私はこのフレンチフォッシュを見た時、
  「もしやニットに通ずるものがあるかもしれない(ニヤリ…)」
  と思い、これならいざ実験!ということで今回のテーマを挙げました。
  題して”PORTER'S PAINT LABO"
  勝手に始動です。
 
  ようやくニットの出番が増えてくるこれからの季節、皆さんにまずはじっくりとお手持ちの
  ニットをご覧頂くところから始めましょう。
  なんだか話しが長くなりそうですので、今回は前編ということでおつき合い下さい。
 
  今回は代表で私の持っているニットから。
 
  

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  こちら、私が前職でデザイン、生産を手がけた自慢のニットです。
  (関係のないアピール、失礼致します!)
  そして、一見レンガ色に見えるこのニットを良〜く見てみると…
 
   

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  ムムム!なんだか2色の色が見えてきました。
  更にこのニットの糸を分解してみると〜
 
  

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  レンガ色と、グレーの色の糸が出てきました。
  2色の糸をより合わせて一本の糸になっていたのですね。
  ニット用語で、このより合わせを撚糸(ねんし)と呼びます。
  もちろんすべてのニットが2色でそして2本のより合わせでできている訳では
  ありません。このニットに関しては2色から出来ていますが、3色のより合わせもあれば、
  1色を2本、3本、より合わせているニットもあります。
  というように、ニットは糸の状態から作り出すことが出来る、実に自由自在な素材なのです。
  
  ペイントも同じく、自由自在な素材です。
  3色、4色を重ねて行くことは難しいですが、違う2色を重ねて表現することが出来る
  フレンチフォッシュ。
 
  後編は、実際に私のニットをそのままフレンチフォッシュの手法で表現してしまおう!
  という実験企画です。
  皆さんも、普段着ているニットを糸を分析するところまでじーっと眺めて見てみては!?