普通を考える

こんにちは、PORTER'S PAINTS SHOPの渡辺です。

みなさま料理家の土井善晴さんが書いた『一汁一菜でよいという提案』という本をご存知でしょうか。

一汁一菜とはごはんを中心として汁(お味噌汁)と菜(おかず)のそれぞれ1品を合わせた和食の原点となっている食のスタイルです。

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著者の土井さんはその『汁』を具沢山にすることでわざわざおかずを考えたり作らなくてもそれだけで充分一汁一菜になる、ということをこの本で提唱しています。

味噌という日本の伝統的な自然派調味料に、主食であるお米、そして栄養素たっぷりの野菜。

この組み合わせは不思議と飽きもなく、味噌には比較的何を合わせてもおいしくなり、食べた瞬間何かほっとする。

日本人の体や記憶に組み込まれているものだからこそなのだと土井さんは言います。

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本のコンセプトとしては日々の料理が大変だったり、何かの理由で料理ができない、しない、でもご飯はしっかり食べたい、栄養を取りたい・・・そういった悩みのある方に向けて、手助けとなる提案をしているというものですが、わたしはこの一汁一菜の提案の中に『普通の良さ』を垣間見ました。

というのもある一文に非常に納得したからです。

それは、私たちが良く誰かの手料理や家庭料理などを食べたときに『普通においしい』という感想を抱くことが多いと思いますが、それこそ私たちが小さい頃から慣れ親しんだ味、日本人としてそれがおいしく安心するものだと心と体が覚えているからこそ、『普通においしい』という言葉が口からでるのだというものでした。

美味しいステーキやファストフードもおいしいと感じますがそれは人工的に作られた『美味しさ』であり、真に体が喜ぶ美味しさではないと。

確かにお味噌汁を飲んだりした瞬間ってなんだか体が喜んでいるような、そんな感覚がありますよね。

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「普通」は時代やはやりなど、そういったもので徐々に変化していくものです。

しかし普遍的な、例えば上の話でいうと私たち日本人の主食はお米であり、それと合わせていただくお味噌汁は定番。

そしてそれが「普通においしい」。

ペイントに置き換えると実は「普通」は存在しないと思います。

文化的にはペイントすることが「普通」な国もありますが、日本はそうではありません。

ただ、「白い壁」や「壁クロス」が一般的、つまり「普通」とみなさん思っている方が多いと思います。

これは時代の流れや技術の発達、いろいろな要素から生まれたものです。

ぜひその考えを払拭し、ペイントという選択肢もみなさまの生活に取り入れていただきたい、と私たちは思っています。

ポーターズペイントはもともとヨーロッパの建物の修復技術を応用し現代に取り入れた歴史あるペイントです。

落ち着きのある多弁な色はさもそこにあったかのような空間を作り出すことができます。

その壁のある空間はきっと『なんだか落ち着く。』と、お味噌汁とごはんを食べたときのような安心感と『なんかいいよね』といった感覚に包まれていただけると思います。

ぜひご興味のある方はショールームまで体感しにいらしてくださいね。

今日はそんな「普通」について考えてみたブログでした。

本日もお読みいただきありがとうございました。

それでは今日はこの辺で。