ワークショップ空席のご案内とカラーコーディネート検定合格への道

こんにちは、ポーターズペイントショップの渡辺です。

本日はまずはお知らせから。

9月17日(土)のワークショップに1席空きがございます。

9月は早々とお席が埋まってしまいましたため、ご案内さしあげられなかったお客様もいらしたかと思います。

この機会にぜひ、お申込みくださいませ!

お待ちしております。

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さて、最近のわたしはといいますと。。

12月の頭にあるカラーコーディネート検定3級試験の合格に向けて勉強しているところです。

カラーコーディネートというと色の組み合わせや色の効果などの知識が中心となるとおもいきや、色の認識などの生物的観点であったり、色の移り変わりといった歴史的観点などの知識も必要となっており、率直なところ難しいな~と感じています。

しかし勉強しなければ知りえなかった知識を得ることはとても楽しく刺激的です。

ぜひこの場をお借りしてわたしが学んだことを発信させていただきたいと思います。

本日は日本における歴史的観点からの色の知識をお送りします。

みなさま、聖徳太子が定めた≪冠位十二階≫、という制度をご存じでしょうか。

簡単に言うと、奈良時代当時の役人を12の階級に分けた制度です。

そしてこの12の冠位それぞれには色が与えられていました。

位の高い順から徳(紫)、仁(青)、礼(赤)、信(黄)、義(白)、 智(黒)の六階。

それをさらに「大」「小」に分けて、十二階としていました。

ここで注目すべきは、なぜ、上位の色が紫、青、赤、黄なのか、という点です。

現代では合成顔料や染料の普及により色を自由自在に大量に染めることが可能となっていますが、昔は自然のものから採取した天然染料を使って染めていました。

そしてとりわけ天然染料だけで鮮やかかつ濃い色に染め上げることは、大量の天然染料を必要とし手間のかかることであったため、紫、青、赤、黄などの色が位の高い者だけに纏うことが許された色となったわけです。

ちなみに冠位十二階の色の由来は、中国の哲学的思想「五行説」から来ているそうです。

そして当たり前ですが時代の移り変わりによってそういった色の価値観というものは変わってきます。

例えば平安時代になると、こうした身分の差による色分けの縛りは弱まります。

平安時代といえば枕草子や源氏物語にはじまる文学や、貴族文化が華々しい時代でした。

そのため文学や着物などにおける色の表現といったものが広く使われるようになりました。

こうして日本の色彩感覚というものは、他国からの影響であったり、続く時代の中で生まれ、定着していったものであることが言えるでしょう。

日本人は人種の中で一番色彩感覚が豊かな人種と言われています。

目の色などの科学的な観点もあるかと思いますが、こうした文化的、時代的背景も十分影響しているのではないでしょうか。

こうした日本人の色彩感覚を生かし、ポーターズペイントでは、和の色のカラーカードもございます。

(個人的に眺めているだけで癒されます。。)

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もちろん、一色一色に名前がついていますよ。

ぜひこちらも合わせて色選びなどなさってみてはいかがでしょうか。

また、先ほど自然顔料のお話しをいたしましたが、ポーターズペイントもオーストラリアの花や土などから採られた自然顔料を使用して色の調合をしています。

そしてその顔料の種類は世界最多の16色。

そのため、こうした和の色などの微妙なニュアンスや深みと幅のある色を表現することができるのです。

それでは長くなりましたが今日はここまで。

本日もお読みいただきありがとうございました。