スケールの大きな人間になりたいと願い続けてはや半世紀。現状こんな仕上がりです。
結局スポーツも歌も大会好きで紅白も五輪も好きです。庶民代表です。そして東京五輪が終わったと思ったらまたすぐに北京五輪ですね。熱い戦いが楽しみです。
12月から1月にかけて国立競技場のすぐ近くのマンションでペイント工事がありました。3回現場に行ったのでその行き帰りの合計6回国立競技場横を歩きました。
一つ心配事です。そうです、そこには常に人がいないのです。秋の海と言いますか、祭りの後の神社と言いますかとにかく人がいないのです。しかも扉は固く閉ざされ塀はあくまでも高い。人を寄せ付ける雰囲気が全くありません。
君、入れるわけないでしょと語りかけて来るようで、木の温もりの建物と裏腹に日本国の権威のような圧を感じます。建設費1569億円、年間維持費24億円。収支計画はどのようになっているのでしょう。まさかと言うかきっとと言うか絶対と言うか税金をあてにしている?
実は国立競技場建設で揉めていた時に五十嵐案がありました。
友人NとOの2人にしか発表してませんが。
「そこに何か凄いものがあるより何もない方が遥かに凄い」という五十嵐理論がベースになっています。
持続可能社会を先取りする案で、採用されていれば世界から尊敬される日本が実現していたこと間違い無しです。つまり「建物は一切作らずに一面芝生にする。その中にトラックレーン等陸上競技設備のみ敷設する。開会式含めてそこで行われるものは全て無料開放。五輪終了後は全て公園にする」
どうでしょうか。
オープン&SDGs五輪です。結局コロナの無観客で収入0。収入無し可でしたね。警備等大変かも知れませんがなんとかなるでしょう。しかも五輪後は東京の真ん中、青山の一等地に広大な芝生の公園です。ワクワクしませんか。皆遊びに来るので経済効果もバッチリです。
そんなの無理?パリ五輪はセーヌ川川下りで開会式をやると新聞にありました。パリジェンヌやりますね。人の思いは一歩踏み込めば現実になるのですね。江戸っ子も負けてられません。
ところで北京五輪は雪が足らず人工雪を作るために4900万ガロンの水をまくそうで、その結果春雪解け水で洪水が起きる可能性があるそうです。実際にはまさか洪水まではないとは思いますが。
人類の歴史を遡ると私達は様々な失敗をしているようです。名著とてつもな失敗の世界史を読むと穀物を守るために雀を駆除した結果虫が大量発生して穀物が全滅するなど、人の愛らしい失敗例がいっぱいです。先日の新聞によると最近では牙のない象が増えているそうです。牙のある象は密猟で減り牙のない象が残り遺伝的にその子孫は牙無し確率が高いからだそうです。
国立競技場、人工雪、雀、象の牙を思う時私達人類全体のハカなさと言いますかオボロげなさと言いますかカワイらしさと言いますかそんなものを感じざるを得ません。放っておくと私達の欲望は壮大な無駄を作り出し続けるのかも知れませんね。
さて1月も月末です。そうとは言っても無駄に出来ない1年が始まりました。頑張ります。
皆様本年もよろしくお願い致します。