現代パン考

ファミリーレストラン/ブロンコビリーは関東ではあまり見かけませんが、ウチから車を飛ばすこと30分、港北ニュータウンに入る手前に明かりを灯しています。

一度だけ行きました。ご飯はサラダバーにあり自分で取ります。「ん?気のせいかな」どうしたわけか、そのご飯が妙に美味しく感じるのです。その場は何となくスルーしてしまったのですが、家に帰ってからホームページを見て知りました。お米が魚沼産コシヒカリだったのです。妻から「えっ?知らなかったの。メニューに書いてあったでしょ。残念な人だね」などと言われましたが、私と魚沼産コシヒカリの最初の出会いはそんなドラマチックなものでした。

日本のお米は美味しいですね。さすがもともとお金の代わりだっただけあります。戦国時代の武将は領地1万石につき300人の軍勢が揃えられたそうです。58万石の宇喜田秀家は関ヶ原に18000人を率い臨みました。ちなみに1石は現在のお金にすると5万円程度だそうです。

高級米は美味しいですが少量でも1万円超えます。なかなか手が出ないですね。その点パンは高くてもそこまでいきません。

パンはコンビニで100円程度で買えますが、溝口の高級スーパー十字屋で350円ほどの酵母入りパンが美味しく数年前ごくたまに買っていました。溝の口丸井の食品売場に2斤200円ですがなかなかイケるパン屋さんがありここは頻繁に購入しています。かなりのコスパです。皆様もいかがでしょうか。

ところが気付くと世はプチ贅沢パンブーム。至る所に高級パン専門店があります。

溝の口の踏切横にも「どんだけ自己中」という面白い名前のパン屋さんがあります。ここの食パンは800円もしてすでにプチ贅沢から贅沢になっているのですが、これが美味しいのです。パンではないケーキでもない新しい何かを食べていると思うほどの味です。

このようにパン職人さん皆様の向上心のおかげでパンはすごい勢いで進化を遂げています。さらに最近ではトースターも改良されているようです。会社の後輩M君は結婚のお祝いに部のメンバーからバルミューダをゲットすることに成功しています。

以下は私の感想ですが美味しいパンは毎日食べているとそれが普通になってしまい味がわからなくなってしまいます。舌が慣れてそれがスタンダードになってしまうのです。これと似たようなことが数年前ありました。引っ越しのため通勤時間が1時間から5分になったのですが最初は楽だなと感激しましたが、1週間もするとそれが普通になってしまい楽と感じなくなってしまったのです。パンも通勤も私に備わる高度な状況適応能力が故でしょうか。でもパンはしばらく100円に戻せば高級パンはまた美味しいパンに戻ります。

休日の朝コーヒーとパンを頂きながらゆっくりと新聞を読みます。レースのカーテン越しの朝日も気持ち良いですね。心がリセットされ知識も得られる大切な時間です。自分のための時間はやはり必要ですね。