こんにちは。山口です。
本日は塗装の下地のパテ処理について説明します。
普段は意匠の下で見えませんが、間取りの変更をするリノベーションや、
新築の工事ではよく見かける光景です。
私たちが普段みている壁は塗装や、ビニールクロスです。
その下には石膏ボードというボードやコンクリートがあり、それらを平滑に処理してから、
塗装やビニールクロスが施されています。
こういったボードとボードのつなぎ目を綺麗に平滑にします。
これがビニールクロスの場合は、上から貼るので、ある程度の平滑でいいのですが、
塗装はその下地処理がそのまま凸凹が出てしまうため、職人技でかなり平滑に処理するのを
「パテ処理をする」と言います。
なので、普通のビニールクロスの下地処理と、塗装の下地処理は技術も丁寧さも全く異なるのです。
そのため、職人さんの技術を要する塗装はビニールクロスとの比較では高額になってしまいますが、
費用対効果では、かなり塗装に軍配が上がるかと思っています。
その理由は様々ありますが、大きく分けて3つあります。
①まずはひとつは、健康面です。
壁とあまり通気性のないビニールクロス(つまりはビニールなのです、、、)の間で、
カビなどの発生がおきやすいです。
よく賃貸の退去時にクロスを剥がすと、カビだらけなんてこともよくあったりします。
そういったことが塗装はないです。カビが生えるとすると表面に出てきます。
なので、それを拭くなどの処理が可能です。ビニールクロスはそれができませんので、
ずっとカビのある家に住むことになってしまいます。
②理由のふたつめは自由度です。
ビニールクロスは自身で貼ったり剥がすのは大変ですが、塗装はやろうと思えばできます。
弊社輸入元のオーストラリアでは、当たり前のように住む人が自身で
ペイントをしている文化があります。
またビニールクロスは破れてもしまうとなかなかメンテナンスしにくいですが、
塗装の場合は、部分的な補修などもしやすく、また何より自分たちで家に手を加えて、
自由に変えていける楽しさがあります。
③さいごの理由は、居心地の良さです。
大量生産のソファや椅子と、職人がひとつひとつ丁寧に作ったソファや椅子の座り心地が
違うのと同じで、大量生産で均一に作られたものを後から貼るビニールクロスより、
職人が丁寧に仕上げた空間はなによりも居心地の良さが異なります。
また色もビニールクロスと異なり、弊社では300色以上、さらにはオリジナルを検討すれば、
1000色以上の無限の色を生み出せます。
弊社ではあまり色数が多すぎても大変なため、あえてコーディネートのしやすい色を
厳選した色をご用意しております。
ぜひこれからリフォームやリノベーション、新築等でご検討されている方、
また既にお住いの家でもお気軽にご相談下さい。
工事も、ご自身でペイントされる場合もどちらも承っております。
ボードを貼った状態↓
ポーターズペイントを塗装した状態↓ 陰影が美しいです。