抹茶と和菓子で

2020年も12月25日まで来ました。

色々ありましたね。濃い一年でした。楽しい毎日ではありましたが少々疲れました。全体的に忙しく次々と起こることをこなすことだけで脳がオーバーヒートを起こしそうな毎日でした。

明日から休みになります。今年残りの数日は和室で竹林を眺めながら抹茶と和菓子をゆっくりと食するような日々を過ごしたい、そんな気分です。除夜の鐘も雪がうっすら積もる永平寺の鐘の音を心静かに聞きたいところです。

がらっと変わりますが素晴らしい新年を迎えるにあたって、ここは私の好きな陶淵明の漢詩で今年を締めくくるしかありませんね。来年に向けての意気込みでもあります。

「人生根蔕無く飄として陌上の塵の如し 

盛年重ねて来たらず 一日再び晨なり難し

時に及んで当に勉励すべし

歳月人を待たず」

以下は私の意訳です。人生にはしっかりとした根などなく風が吹くと飛んで行ってしまう道端の塵のようなものだ。何かを成し遂げられる時期は長いものではない。一日に朝が二度来ないのと同じように。だからこそ時に及んでまさに勉励すべし。歳月は人を待ってはくれない。

名文中の名文ですが、ここで大事なことは勉励すべしは実は楽しめと言っているのです。もちろん人生を楽しむためには時に勉め励むことは必要です。そんな意味も含まれているのでしょう。陶淵明は今から1600年前の人ですがそんな大昔の人も良く生きることについて今の人以上に考えているのですね。

今夜は孫が遊びに来ます。ゆっくりとした夜には多分なりませんが楽しいことには違いありません。孫と風呂に入り一年の垢を落としすっきりとして年の瀬を迎えたいと思います。

皆様一年間ご愛読ありがとうございました。

新年が皆様にとって素晴らしいものになりますように。