感謝についての一考察

先日ひょんなことから感謝について考えざるを得ない状況になりました。

「周りの全ての人に感謝します」。平昌五輪。日本人メダリスト全員がこの言葉を口にしていました。そこには当たり障りのない社交辞令などではない勝利への本質が隠されている気がしてなりません。

メダリストに限らず何かを成し遂げた人は言うに難い努力をしたはずです。決断をし、行動をし、頭をフル回転させ、自分を信じ、許される時間のすべてを注ぎ込んで勝利を得たはずです。その圧倒的な過程において人間力がぐっと深くなり、結果として周りの人の姿が良く見えるようになり、勝利の瞬間に感謝の気持ちが自然と沸き起こって来たのではないでしょうか。ライバルにさへ心から感謝する選手がいて感動しましたが、そう考えると納得がいきます。

これが正しいなら、助言としてよく言う「人に感謝しなさい」は「人に感謝出来る人になれるほど努力しなさい」が正しい気がします。