皆さんこんにちは。
伝統文化萌えカラーコーディネーター安田です。
現在TOTOギャラリー間で開催されている「岸和郎展」で素敵な「間仕切り」に出逢いました。
森山茜氏による「テキスタイルウォール」です。
浅緋色の非常に薄いテキスタイルを5層に重ねて空間を仕切っています。
1層ずつは浅い緋色ですが、5層重なると緋色になります。
テキスタイルには一部開口が設けられており、
風の揺らぎによって、
場所場所で3層、4層、そして時にダイレクトに「向こう側」が見えるのです。
テキスタイルとテキスタイルの間には、空気層があり、
単にテキスタイルに色のグラデーションを与えている以上に、
向こう側の空間の「空気の染色」をしているようでした。
ポーターズペイントで、空間を包む「壁」に色をつけるのは、
表面的な装飾をするためでなく、
生活の土台をつくるためです。
空間の「心地よさ」をつくりあげる上で、
その土台を基本とし、身体性を伴う様々な素材を空間に配していくことが、
自然と、無意識に、気持ちを切り替えるスイッチを配していくことになるのではないでしょうか。
では。