芹沢銈介と紅型と配色と…

皆さんこんにちは。
伝統文化萌えカラーコーディネーター安田です。

突然ですが、最近「ひらがな」にはまってます。
もともと書道をかじっており、専ら中国古典の楷書・行書の臨書をしておりましたが、
とある作品に出逢い、ひらがなの(造形的)魅力にやられております。

民藝運動に参加していた染色家 芹沢銈介の「いろは文」です。

<いろは文>

Iroha


<丸紋以呂波屏風>

Iroha2



芹沢銈介の凄まじく美しい造形と、沖縄の紅型(びんがた)の影響を強く感じる色彩によって、
単なる文字の一字一字が何とも「ひょうげて」いて、どれだけ見ていても飽きることがありません。

紅型といえば、沖縄の風土色を染め抜いた着物で、鮮やかな発色が沖縄のぎらぎらした太陽を連想させます。

そんな強い地域色を取り入れながらも、芹沢の作品は柔らかい印象与えてくれます。
それは、地と柄の色のバランスの妙であり、
文字とイラストの造形的な遊びによって生まれてくるように感じてなりません。


<紅型のカラーパレット:はっきりとした原色メイン>

Img_1694



<芹沢のカラーパレット:紅型に比べて、どれも少しずつくすんでいる。ポーターズペイントと相性がいいです。>

Img_1696



色のバランスといえば、生活空間にも一つの参考にすべき比率があります。
こちらの記事に紹介してますが、
「地=壁」と「柄=家具や窓廻り」のバランスにより、一層、飽きのこない空間に仕上げることができるのです。
この比率を上手く利用することで、ピンク色などの取り入れるのがなかなか難しい配色も、
効果的に、上品に、表現することができるのです。

Pinnku


もうすぐお正月です。
書初めは、いろは歌に決まりですね。
家に芹沢銈介ののれんが欲しいなぁ、サンタさんは来なかったなぁ。

ともあれ、皆様今年も一年大変お世話になりました。
お風邪など召されませんように・・・。
では、よいお年を。