2015の空間体験

皆様こんにちは。
伝統文化萌えカラーコーディネーター安田です。

昨年2015年中に体験した印象に残った空間を改めて振り返ってみました。
どれも「陰翳、形、素材、色」の調和が特徴的で、それが結果として心に残る空間体験になっていました。

1、根津美術館 NEZUCAFE
美術館の庭園内にあるカフェで、尾形光琳の「燕子花図屏風」に着想を得た美しい庭を周遊していくとあります。
天窓から入る光は、ガラスに仕込まれた「手漉き和紙」によって柔らかい面照明となり、
和紙の繊維が模様となって現れます。
壁の一部には、外においてある水盤の波紋が映し出され、揺らぎが癒しを誘います。

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2、夏の京都町家
町家独特のつくりで、二つの坪庭に挟まれたつぎの間。
夏の設えで、建具は「よし障子」。庭に挟まれているものの、深い陰翳に包まれた空間に、よし障子から筋になって差し込む光が、夏の暑さを忘れさせてくれる静寂を生んでいます。

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人間は情報の90%を視覚に頼っていると言われています。
そう言う意味で、まずは視覚的に美しいことが非常に重要です。

一方で、実際に空間に入って、そこで「心地よい」と感じるには、
足の裏の感触、掌に残る素材のぬくもり、その空間の温度、湿度、など、
視覚体験の他に重要な要素が沢山あります。

ポーターズペイントも、
「色」という視覚的な特徴と、
「質感・素材感」という触覚的な特徴を持っています。

空間を構成している「陰翳・形・素材」を考慮して、
ポーターズペイントが最も映える空間つくりを目指しています。

では。