深山の錦(みやまのにしき)

皆さんこんにちは。
伝統文化萌えカラーコーディネーター安田です。

冬の到来により、朝晩の冷え込みが強くなってきましたね。
布団から出るのが辛くなる季節ですが、
外に出れば楽しみもあります。
その一つが、深まる紅葉を見ることです。

こちらは今朝の通勤途中のワンシーンです。
毎日見上げては、いよいよ鮮やかに染まる様子に自然とニヤついてしまいます。

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さて、タイトルの「深山の錦(みやまのにしき)」というのは
冬の和菓子の銘の一つです。
山のモミジが色づいていく様を、
「初紅葉(はつもみじ)」から「深山の錦」と和菓子を通して視覚的に表現しています。

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<初紅葉:緑の山の中に、紅葉を始めたモミジが見え隠れする>

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<深山の錦:山がすっかり色づき、錦模様に彩られる>

和菓子の楽しみ方を、以前聞いたことがありますが、
①見て楽しむ
②銘を聞いて楽しむ
③食べて楽しむ
と、3段階の楽しみがあるということでした。

きんとんの中に、季節が深まるのを視覚で感じ取り、銘を聞いて景色を想像し、
食べてその味を堪能する。

ひとつのお菓子の中に、これだけの楽しみ方を見出すのですから、
テレビを見ながらぼりぼりスナック菓子をむさぼる自分を省みないといけませんね。

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実はポーターズペイントでも同じことができます。
①壁の色を見て楽しむ
②色の名前を聞いてその意味を想像してみる
③色をネタにあれこれおしゃべりする

それぞれの色に意味を持たせるのは、
日本人が昔から楽しんできたことです。
「季節を色で表現する」「思い入れのある色で壁を彩る」様々な方法がありますが、
ぜひ、その過程を楽しんでいただきたいです。

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<水がき色:水色がかった柿色、瑞々しい柿、深まる秋を感じます>

では。